【アドラー心理学】⑤対人関係論 すべての悩みは対人関係の悩みである

人間関係を表す握手 学び
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今回は対人関係論についてです。

対人関係論:すべての悩みは対人関係の悩みである

反対に考えると
人間関係の問題がクリアになると
すべての悩みがクリアになる
ということになります。

 

すべての悩みって?

 

台座の上で悩み事を考える人

例えば、
下記のような自分の内面の悩みに見えるものも、すべて他人からの影響を受けています。

・孤独や寂しさを感じる
・行動する勇気を出せない
・自分を好きになれない(自分に価値を感じられない)
・コンプレックスに悩む
・自分を大きく見せたり、卑屈になる
・自分の殻に閉じこもる
など

対人関係論を知ることで、対人関係の中で、以下を見いだせるようになります。
・どのような影響を受け、与えているか
・どのような劣等感やコンプレックスを持っているか
・「悩み」の正体と目的
・どんな意識で他者と関わっているか

対人関係と共同体

 

socialのペーパーイメージ

我々は、社会という対人関係の中で生まれ育ってきました。
そして、これからも対人関係の中で生き、そこから離れることはないでしょう。

引きこもりのように、対人関係から離れているように見える場合でも、
完全に孤立してはいません。

なぜなら、
・引きこもりが所属する共同体(家庭や友人関係など)
・共同体が所属する社会(学校や職場など)
・社会が所属する世界(街、日本、世界など)
といったより大きな存在の中で生きているからなんです。

家族 < 学校 < 会社 < 市民 < 県民 < 国民

対人関係のトラブル対策は、共同体感覚にあり

 

ペーパークラフトで表現した共同体

友人や家族との関係など、対人関係のトラブルに必要なものは『共同体感覚』です。

 

共同体感覚って?

共同体感覚とは
人は世界や社会全体の一部であること、ともに生きていることを実感すること

お互いに共同体感覚が備わっていれば、
相手に対して理解を示すことができ、より良い人間関係を築くことができます。

 

 

「共同体感覚」を身につけるには?

 

どのようなときに自分を受け入れられるかというと、
自分が誰かの役に立っている、つまり貢献できていると思えるときです。

自己受容
「自分に価値がある」という感覚
良い所も悪いと感じるところもそのまま受け入れる

他者信頼
「周囲の人たちは信頼できる」という感覚
相手に何かを期待したり見返りを求めたりせず、、無条件で信頼すること

他者貢献
「自分はこの共同体の役に立っている」という感覚
他者に貢献することで自分自身の幸せ感を得ることができます

所属感
「自分はこの共同体の一員だ」という感覚  ここにいてもいいと思える

共同体感覚が増すと、自分の居場所を認識でき、居ることで幸せを感じるようになります。この人間関係は縦の関係では無く、横並びの関係になります。

 

まとめ

アドラーは対人関係は縦の関係では無く、横並びの関係を重視しました。
他者を敵と見るのでは無く、仲間や味方として協力し合える人間関係。

これは自分も受け取るだけでは無く、与える側になる事で幸せになることが出来る感覚です。

自分が所属している共同体に役に立っているという感覚がその人を勇気づけ、
自分の居場所を実感させ、
人としての本当の幸福になるのです。

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