本日は「全体論」についてお話します。
【アドラー心理学】①目的論についてはコチラ
【アドラー心理学】②主体論についてはコチラ
全体論とは
人間を「分割できない統一体」としてとらえる考え方
理性と感情を分割させることはできないということです。
「◯◯をやりたい」と思っているのに、
「やっぱり無理」と思っている自分もいる
ということを経験したことがありませんか?
でも、どちらの想いもあなた自身ですよね。
どちらが正しいや間違ってるなんて分けることはできないと思います。
二元論とは
人間を「2つの何か」に分ける考え方
つまり、自分の中を2つのものに分けるるということです。
たとえば
- 意識と無意識
- 理性と感情
- 心と体
といった2つのものに分けることです。
全体論で考える
それでは、全体論と2元論について具体例をもとに考えてみましょう。
失敗した部下を怒鳴ってしまった
仕事で部下がミスをして、上司のあなたはつい怒鳴りつけてしまったとします。
2元論と全体論で考えてみると、
全体論では 相手を服従させたい、自分の想いを理解して欲しい結果、怒る
となります。
更に全体論を詳しく見てみると、
「相手を服従させたい」という目的を達成するために
「理性」と「感情」が連携して、
全体として「怒る」という行動を選択した。
となるのです。
わざわざ怒鳴りつけなくても、冷静に言葉で説明するだけで分かってくれたかもしれません。
むしろ、部下もすぐに反省し、モチベーションも下がらずに対応できたかもしれません。
それでも「怒る」という行動を選択してしたのです。
学校に行くのがつらい
朝起きて、学校にいくのがつらいと思っている場合、
「学校に行かないと・・・」と思っている自分と、
「行かなくてもいい。」という自分がいます。
「行かないと・・・」と思っている自分(アクセル)と
「行かなくてもいい」という自分(ブレーキ)とが戦っている状態だと、
モヤモヤして苦しむことになります。
この「心のブレーキ」は、何か新しいことチャレンジしようとしている場合、
心配や不安となって出てきます。決して邪魔をしようとしているわけではありません。
どちらの想いも自分の本心なのです。
まとめ
あなたという存在の中には、いろいろな自分が存在します。
・明るく元気な自分
・さみしがりな自分
・ポジティブな自分
・ネガティブな自分
全て自分の一部であり、分けることはできないのです。
心と身体が一致しているのであれば、
「頭(心)ではわかっていても、身体がいうことを利かない(できない)」という言い訳もなくなります。
どちらの想いも大切に生活していきませんか?